「筋トレをすれば、筋力がつき、姿勢や動作のパフォーマンスが上がる」と思われている方は多いと思います。これは「筋力が弱いために筋を使えてないため、筋力を増やせば筋を使えるようになる」という考えからくるものだと思います。私はこの考えに対して逆に体を悪くさせる可能性が高いと考えます。
筋肉はすべてではありませんが脳からの指示を受けて働きます。活動する時に、その筋肉が使えるかどうかは脳の働き次第になります。ですから、筋トレで筋力をつけても、筋トレ以外の活動時に「その筋を用いる脳の働き」がなければ、その筋肉は使われません。脳の働きも変わっていなければ、せっかく鍛えた筋肉は宝の持ち腐れになるということです。
もちろん筋トレをすることによって姿勢が良くなるケースもあります。これは筋力が増えたからでなく、その筋力を使う脳の働きが、何らかの理由で作られたからだと考えられます。
一方で筋トレによって過剰なきんきんちょうを加えやすくなる場合があります。筋緊張をたくさん得ることにより「筋を使おうとする感覚」を持ちやすくなるからです。「ただ立つ」「ただ座る」だけでも過剰な筋緊張を加えてしまう場合もあります。
筋肉のおかげで、大きな力を発揮したり、細かな動きもできるのですが、その筋肉は同時に体に負担を与え、機能を制限します。
このような問題を改善するためには、筋力を増やすことだけでなく、「筋の利用を適切なレベルまで下げ、筋緊張を抜くこと」も必要と考えた方がいいでしょう。
筋緊張を入れるのは簡単ですが、筋緊張を抜くのは難しいです。ぜひ新しいトレーニングと思ってやってみてください。脳に働きかけることが重要になってきます。
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