左膝痛が注射をしていてもよくならない

 「1年前から左の膝が痛く、病院でみてもらうと変形性膝関節症と言われ、2週間に1度ヒアルロン酸の注射を打っていただいているのですが、一向によくならないので一度みてください」という60代女性の方が来院されました。  
お話を伺うと年に数回冬にスキーをされていて、3年前に転倒して右膝を捻挫したことがあるということでした。右膝を捻挫したときに病院(整形外科)でみてもらったときは、MRI検査では半月板や靱帯などの損傷は無く、2週間程度で痛みもなくなり特に日常生活で問題は無く過ごせたようでした。  
右膝の捻挫から1年ほど経った頃から、反対の左膝に違和感が出てきて徐々に正座をするのが厳しくなってきたので、病院に行き2週間に1度ヒアルロン酸の注射を処方していただいたということでした。  
仰向けで膝の状態をみると左膝は伸びない状態で腫れも左右差で明らかに左膝は水が溜まっているようで、膝のお皿は固まって動かず、太もも前面の筋肉は板のように固まっていました。 立ち姿勢では、右に体重を乗せておられ、上半身が左に傾く状態で、ふくらはぎは外側の筋肉が張りだしており、左側がO脚のような形状になっていました。骨盤周りの筋肉は左側が落ちているようでした。  
施術は、まず膝の腫れを吸収させること、膝周りの筋肉の緊張をとることをし、日常生活で膝に負担のかからないように、骨盤周りの筋肉をしっかり使えるように姿勢改善などをおこないました。膝の腫れがほとんどなくなってきたころから左右のバランスが安定し、トータルで4ヶ月以上かかりましたが、日常生活は普通に正座もできるようになりました。
 「長くかかって悪くなった膝なので、4ヶ月ぐらいで正座ができるまで回復できて良かった」とおっしゃってくださいました。  
施術も計画通り受けていただき、日常でもお伝えしたことをしっかり取り組んでいただけたので、結果が良くなったと考えています。その中でも自分自身「しっかり治したいという気持ち」を持っていただいたのが一番の要因だったのかと考えます。
 施術者と患者様、お互いの気持ちが合ってこそ良い結果が出るということを学ばせていただく機会となりました。
 長くお身体で悩んでいることがありましたら、当院にぜひご相談ください。

おおにし鍼灸整骨院