ラクな姿勢とは?

一般的に「良い姿勢」というものをイメージしたとき、背筋をピンとのばす「気をつけ」の形を思い浮かべる方が多いと思います。実はこの「気をつけ」とてもしんどいのです。この姿勢を30分続けると背中や足の筋肉がクタクタになってしまうはずです。つまり筋肉でカラダを支えようとするので疲れてしまうことになります。本来身体の構造を即しながら無駄な力をかけずに、骨で立つことが「ラク」に立てる姿勢になります。

家の骨組みに例えると、まっすぐな土台の上に柱を垂直に立てれば、あとはその上に屋根を置くだけでバランスは安定します。しかし土台の不安定なところに柱を斜めに立て、そのまま屋根を置くとすると、ワイヤーなどで補強が必要になります。筋肉に頼ってしまうと言うことは、このワイヤーで補強している状態と同じことになります。バランスが悪い姿勢は、本来なら必要の無いワイヤーの力に頼らなければ立てない状態に陥っているのです。

骨格の持つ本来の構造を理解した上で、バランス良く立つことができれば、筋肉の補強にたよることなく、安定することができます。

頭の位置が前後左右にぶれたり、背骨が後ろに反ったり、骨盤が後ろに傾いたり、足の重心が前後に偏りすぎたりなど、さまざまの不安定要素があれば、必ず筋肉というワイヤーの補強が必要になります。この筋肉の負担がしんどい姿勢を生む原因となります。

骨だけでバランスを安定させるというのが、本来一番の「ラクな姿勢」となります。

楽な姿勢

おおにし鍼灸整骨院